こんにちは!バングラデシュで現地インターンをしている福田美桜です!

↑現地の子供や親にSTEM教育をより広く知ってもらうため、小中学校のイベントの際にSTEMONクラスのコーナーを設けて、この日はコーナー担当に奮闘しました。
気づけば12月に入り、私のインターン期間もそろそろ折り返し地点。最近は、バングラデシュに来たばかりの9月の自分を振り返り、この3ヶ月間の自分の成長に驚く毎日を過ごしています。まさか数ヶ月前には自分が採用される側だったのが、今では人を採用するプロセスに関わる立場にいるなんて、、、
そんな私が今回のブログでは、これまで経験した業務を振り返りながら、「現地インターン」×「Venturas」ならではの業務をご紹介したいと思います!
1. 現地大学の訪問とMoUの採択
2. ウェビナーへの登壇
3. 現地のエンジニアに直接教える日本語教育
4. 現地小中学校のイベント見学
5. 現地の子供に直接教えるSTEM教育
1. 現地大学の訪問とMoUの採択
Venturasは「エンジニア輩出大国におけるIT人材過多問題」と「日本のエンジニア採用難」の両方の社会課題解決に挑戦してきており、これまで126以上の大学と提携するなどしてその課題解決に取り組んできています。
また、日本就職を希望する優秀な現地人材の日本語学習と日本就職をサポートすることで、Venturasは彼らの「Future beyond Destiny: 運命を超えた未来」を支援をしています。
そして、この一連の事業拡大のためにとても大切なプロセスの一つが、現地大学との提携、MoU (Memorandum of Understanding)の採択です。現地の大学と提携を結ぶことによって、Venturasが携わるプロセス(現地の優秀なエンジニア人材の発掘、彼らへの日本語教育、日本企業様へのご紹介、そして日本就職まで)をよりスムーズに実行することが可能になるだけでなく、事業規模の拡大を通して、より多くの優秀な現地エンジニアを日本に輩出することが可能になります。
正直このMoUが採択されるまでの過程において、インターンが貢献出来ることは限られてはいますが、唯一と言っていいほど大きく貢献できるアプローチがあります。それは、現地の大学訪問時に一緒に訪問することです。


↑こちらはDaffodil大学を訪問した時の写真です。そして、ちゃっかり社長の隣にいるのが私です。今後の協力体制のビジョンなどのお話にも参加させていただきました。
バングラデシュは超新日国の為、「日本人」というだけでとても印象を持っていただけるということに加えて、Venturasという日本就職支援を行う会社だからこそ、この「日本人の存在」は非常に大きな意味をもたらします。そのため、日本人であるというだけで、バングラデシュの大学に訪問し、さらにその大学の方々と名刺交換をしてお話しする機会がいただけるのです!
おそらく、日本で同じことをするとなれば、新卒程度の経験値では経験するのはほぼ不可能でしょう。しかしながら、そのようなことを経験できるのはVenturasでの現地インターンの魅力の一つだと言えます。
2. ウェビナーへの登壇

優秀な現地エンジニアの日本進出を支援する事業において、先ほどは大学との提携についてお話ししましたが、もちろん提携先の大学以外にも優秀なエンジニアは国内にたくさん存在します。そのため、一般募集で人材を募集する手段として、Venturasでは定期的にウェビナーを開催しています。
内容としては、ざっくり「日本とはどんな国か」、「Venturasがこれまで輩出してきた日本就職者の実績」、「日本語クラスのプランの説明」、「質疑応答」の約1時間半のウェビナーです。
このウェビナーは基本的にはHRチームの担当なのですが、「日本とはどんな国か」という日本をご紹介するパートの担当を任されたため、日本就職に興味を持っている50名以上のウェビナー参加者に向けて英語でお話しさせていただきました。
バングラデシュ国民の多くは、幼い頃から日本のアニメを見て育ったこともあり、日本のことをとても好きでいてくれている一方で、彼らのほとんどは日本に来たことがありません。そのため、私はただの日本で生まれた日本人なのですが、「日本から来た人」ということだけで、それなりに凄い人に見えるようで、スペシャルゲストとして登壇し、日本をご紹介しました。
まさか数年前まで志望大学などのウェビナーに参加者として参加していた私が、バングラデシュで開催者一人としてウェビナーでお話しすることになるとは思ってもみませんでしたが、日本人代表として自国をご紹介するということの重要性を感じながらなんとか頑張りました!日本ではスペシャルでも何でもない私という存在が、この国ではスペシャルゲストと呼ばれるほどスペシャルになってしまうため、このようなウェビナー業務にも携わらせていただけます!
3. 現地のエンジニアに直接教える日本語教育
既にご説明したウェビナーなどの開催を通して一般募集が集まった後、その集まった人材から日本就職に向いている人材選考を行います。そして、私はその選考を通り抜けたエンジニアたちに毎週オンラインとオフラインを通して日本語を教育しています。


↑週に一回のレクリエーションクラス。この日は日本で生活するとなった際にバングラデシュ人が直面するであろうゴミの分別に焦点を当てて、日本のゴミの分別ルールをカードゲームを通して教えました。
基本的には日本語教育の教材はVenturasオリジナル教材が既にあるため、その教材に沿って教えればOK!その一方で、レクリエーションクラスなどに関しては既存の教材を使うのもあり、自分で新しく作成するのもあり、ということで、私もこれまで10以上の教材を自分で作成してきました。上写真のゴミ分別ゲームもウェブサイトにあるものを参考に自分で一から教材やカードを作成しました。そのほかにも、日本の地震についてや観光地についてなど、日本人だからこそ、これから日本に来ようとしているバングラデシュ人に伝えられるものを教材として作成し、お届けしています。
彼らの最終目的は単に日本語を話せるようになるということではなく、日本語を使って日本で業務を遂行できるようになることであるため、ビジネスマナーやビジネス日本語、面接対策等も行うなど、Venturasの日本語教育は、学校などで学ぶ日本語教育とは少し異なります。そのため、単に日本語の先生になるという言うよりは、できるだけ日本の文化を疑似体験できるかのような、日本という国に関する知識を総合的に教えられるような先生になる必要があります。
この教えている過程でも、日本人として日本の当たり前を伝えているだけなのに想像もしていなかったリアクションが出たりするなど、文化の違いを学ぶことができてとても楽しいですよ!時には日本人としてそういうものだと思って育ってきたことに対して生徒から疑問が投げかけられて、「それは考えたことなかったなぁ」なんてこともあり、自分が先生なのか、生徒なのかわからなくなる瞬間もありますが、毎日が異文化交流漬けでとても良い経験です!
4. 現地小中学校のイベント見学
みなさんも日本の学校で文化祭などの発表会を年に数回経験したと思いますが、バングラデシュの学校でも似たようなイベントがあります。その一つがサイエンスフェアです。
小中学生は自分たちでテーマを決めてそのテーマに沿って理系のプロジェクトを行います。例えば、大気汚染とテーマを決めたあと、大気汚染を表現した街並みをダンボールなどを使った工作的な作業を通して、創作的に表現するプロジェクトなどです。
このような楽しそうなイベントには私はSTEMON事業メンバーとして招待され、2校のサイエンスフェアを見学させていただきました。ここに私が招待された理由もまた既に説明したのと同じで、「日本人」が観に来てくれるだけで子供達がとても喜ぶからというような存在的理由です。日本人であるということだけで、日本ではなかなかできないことを他国で体験できるのは素晴らしい経験だと思います。毎回、「日本人だから」とこのような経験をさせていただけるたびに、自分の国籍が持つポテンシャルをここバングラデシュで最大限に生かしている気がします笑。

↑訪問時の写真。私が日本人だと分かったとたん「僕、日本語少し話せるよ!見て、こんにちは!」や「日本のアニメだったらこれが好き!」などの興奮気味の男子の声がたくさん聞こえてきました!私の隣にいるのはSTEMON事業の同僚。
訪問した際には、私が発表を聞いただけでも生徒が目をキラキラさせて嬉しそうに「発表を聞いてくれてありがとう!」と言ってくれたり、日本について質問してくれたり、知っている日本語を披露してくれたり、、、遂には発表をしていた生徒の家族から「私の家族の発表をわざわざ時間をとって聞いてくれてありがとう」なんて感謝されたり、こちらが「ありがとうございます」と言いたくなるぐらい、みなさん私の訪問を喜んでくれました。
見学を楽しむと同時に、実はここでは見学以外にもう一つ大切な役割があります。それは、校長先生や学校の関係者と名刺交換をしたり、教育に関する知見を交換したりしながら、STEM教育の大切さを伝えることです。VenturasのSTEM事業では、現地小中学校とのコラボを通したSTEM教育の推進も行っている為、STEMON事業の拡大を見据えたコミュニケーションをするということは非常に重要になってきます。STEMONは日本ベースの事業であるため、そういった意味でも日本人がコミュニケーションをとる場にいるということがとても大切なのです。
実際に2校の訪問中、校長先生などとお話をさせていただいたり、スペシャルゲストとしてショートスピーチの機会をいただいたり、さらには社長代理で返礼品等を授与したりするなど、かなりの大役を務めさせていただきました。

↑スペシャルゲストとしてご招待いただいた際に、同じくスペシャルゲストとして隣に座られていたOxford AQA DirectorのMd Shahin Rezaさんから、同じ教育関係者としてバングラデシュの教育や世界の教育についてのお話を伺いました。
5. 現地の子供に直接教えるSTEM教育
先ほどは学校コラボを通したSTEM教育の推進について少し触れましたが、Venturasの現地オフィスでも毎週週1回で直接子供たちに教える授業があります(オンラインクラスもあります)。

↑このクラスは約6歳から11歳の年齢層の子供が一緒に切磋琢磨しながら学習しています。
この授業では、子供たちのスポンジのようにどんどん知識を吸収していくプロセスを直接サポートすることが出来ます。子供だからなのか、はたまたバングラデシュの子供がそうなのかわかりませんが、ものすごく飲み込みが早く、先週習ったことはもう翌週には使いこなせている様になっていて、毎週グングン成長していきます。最初はモーターがどう起動するのかすらも分からなかったのに、数週間後には異なる複数のセンサーを簡単にプログラミングして使用できるようになっています。
彼らが毎回すごく授業を楽しみにしながら教室に入ってくる様子や、目のキラキラを絶やさずにどんどん成長していく姿を見ると、たかが授業かもしれませんが、この教育もこの国の未来を支えているんだなと毎回感じます。そして、そのプロセスに自分が関わっているんだなと少し感慨深い気持ちにもなります。
日本では教育を受けるということや教育の質が高いということは一般的なことだと思います。また、そんな日本では近年では少しずつ変化してきているとは思いますが、教育はある程度決まった型にそった質の高いものとして既にシステム化されていると思います。しかし、バングラデシュでは、教育もまだ発展段階。感覚でいえば日本が既に持っているような型を手探りで探っているような段階にあると言えます。そのため、このSTEMON事業を通して、異国の地の教育の発展段階に貢献したり影響を及ぼすという非常に貴重な経験を体験できちゃいます!正直大したことはしてないけどやりがいはものすごいです笑!
まとめ
今回のブログでは、私がこれまで経験した業務をご紹介してきました。このほかにもまた違う業務も担当させていただけるなど、Venturasの現地インターンは多分野自分自身を磨きたい人にはうってつけの環境を提供してくれます。そして、その経験を通して自分もグングン成長していくことが出来ます。正直、日本の新入社員の人の最初の数か月と比較しても、毎日かなり濃い一日を送らせていただけているおかげで自分の成長率もかなり高いのではないかと思います(私は日本の新入社員になったことがないので、想像ですが、、、)。
今回ご紹介したものの中には、現地インターンだから経験できることもあれば、Venturasだからこそ経験できることもあります。つまり、「現地インターン」×「Venturas」の唯一無二って感じです。私はここで自分のキャリアパスをスタートすることを選んだのはものすごい正解だったなと日々感じています。もちろん感じ方や体験できる内容はインターン時期や人によって多少は異なるとは思いますが、この「現地インターン」×「Venturas」に少しでも興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、是非勇気を出して、自分の背中を押して挑戦してみてほしいです。もちろんバングラデシュに来るからにはいろいろな困難もありますが、きっとこの挑戦はあなたにとってかけがえのない体験となり、あなたを想像以上に成長させてくれるでしょう!