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ここからまた、成長する

~日本語講師の奮闘~

· バングラデシュ,日本語講師,リモートインターン,国際交流,社会人インターン

こんにちは!現在Venturasにてオンライン日本語講師をしている石嶺(いしみね)といいます。

きっとこちらをお読みになっているのはVenturasでインターンをすることや日本語の先生に興味がある方たちだと思います。私はまだインターンを初めて3か月目という浅い経験ではありますが、インターンをしていて日々感じること、もっとこうしていきたいことなど、お伝えできることはお届けしたいなと思います!

 【インターンを始めたきっかけ、今までの経験】

~2つのアルバイトを通して感じた、どう生きるかということ~ 

 大学時代、インターナショナルホテルでアルバイトをしていました。

外国からくるゲストが多いのはもちろん、一緒に働く同僚には様々な国から集まった、個性豊かな外国人がたくさんいました。元々世界史や英語の授業が好きで海外には興味があったのですが、ここでのアルバイトを通し、国籍が違う人たちと働くのは色んな発見があって楽しい!と強く思いました。どの人も日本の文化が好きでやりたいことがあるようで、自分の世界を自ら切り開いている姿に「私もこういう風に生きたいな」と心のどこかで思うようになりました。

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▲インターナショナルホテル時代、仲良くしてくれたチリの女の子と

 

一方、塾でアルバイトをした経験もあり、そこでは上記とは真逆のことを感じました。高校3年生の子に「いい大学に行けば人生が開ける」のような、大学に合格することをゴールにしているような方針に違和感を抱きました。人生を切り拓くって世間がよしとしているところに当てはまることを指すのだろうか。そこに大事な自分の意志が欠如しているのではないか。私はもっと、自分の未来を自分で選択する人たちを応援したいと思うようになりました。 

そんな時、「誰もが主体的に未来を選べる社会をつくる」ことを理念に掲げているVenturasに出会い、まさに自分のやりたいことだと感じ、参加を決めました。

【インターンで挑戦したいこと】

~継続してやり遂げたい!~

ひとつのことを始めから終わりまで一貫してやり遂げるということです。もう少し具体的に言うと、今担当しているクラスを1月にある日本語能力試験(JLPT)まで責任をもって受け持ち、全員合格させることです。私自身、何かを新しく始めることは得意なのですが、それを継続させることが苦手なため、今回一番身に着けたい力です。

 

クラスは1クラス5人ほどいる中で、ListeningやKanjiの授業を用意したPowerPointを用いて生徒参加型で行っています。PowerPointの用意は時間がかかり、正直今でも時間はとられてしまいます…。クラス当日を想定して工夫を凝らして作ることは大切なのですが、PowerPointを作ることにインターンの経験の大半が埋まってしまわないよう、計画的にはやめに作成するようにしています。その分できた時間で、担当している生徒のメンターをしてモチベーションを上げたり、生徒の質問に丁寧に答えることをしたいです。この辺はまだうまくできていないので、ここに書いた以上達成できるように頑張りたいです…! 

【将来ビジョン】

~インターンに参加したことにより、やりたいことが明確になってきた~

今までは海外にかかわる仕事がしたいという漠然としたものでした。大学時代のインターナショナルホテルやその後した留学の経験から、視野が外国に向いている時に自分の世界が広がると感じ、もっと自分の身を広い場所に置いて挑戦していきたいという思いがやはりあります。

そこに加え、日本と外国が協調して、より多くの人が希望を持てる世界をつくることに貢献できることがしたいと思うようになりました。

Venturasで他国の人に日本語を教える経験を通して、彼らの未来を切り開く手助けをしていると共に、彼らが日本に来て新しい風を運んでくれるのが日本のためにもなります。大学時代の私が得た、国籍の違う人たちと一緒に働くという経験は、とても新鮮で色んな角度から物事をみようとするきっかけをくれました国内外が相互に影響しあって、未来ある世の中にしていきたいです。

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▲マルタに留学した際に出会ったフランスの友人

【実際にクラス・生徒を担当して感じたこと】

~オンラインインターンならではの障壁~

3か月弱ほどクラスを担当して感じることは、熱量の共有が難しいということです。どうしても画面越しだと、その場で会っている時より温度感を共有することが難しく、生徒のやる気スイッチをオンにできているか微妙だと感じます。

とはいえオンライン環境下でやることは変えられないので、定期的に画面越しでも顔を合わせて、真摯に生徒と向かい合うことが大切だと思います。勉強の面だけでお話しするのではなく、生徒本人に興味を持って人となりを把握し、信頼関係を築いていかなければと思います。今メンターを担当している生徒は少し後回しにする癖があるものの、おしゃべりが好きそうなので、うまく良いところを引き出しながら日本語の力をアップできればと思います。

【感じたギャップ】

自分にとっての驚きや新発見という、いい意味でのギャップはたくさん感じています!

まず、日本語の授業をしている時、思ったより生徒が静かなことです。私がマルタ共和国に留学して授業を受けていた時、周りは欧米系が多く、彼らはどんどん喋っていました。そしておしゃべりな生徒の話もしっかり取り入れながら授業を進めるノリノリな先生がいて、まさに異文化の体験でした。初め私はシャイそのもので、先生に当てられないと喋らない生徒でした。でも、だんだん彼らにも授業スタイルにも慣れて、終わりの方は積極的に話していました。

私が受け持つクラスのバングラデシュの方たちは、留学先で出会った彼らとは違い、「はい先生」と言ってから発言することが多いです。謙虚な姿勢に、日本人と近しいものを感じました。(もはや「はい先生」が口癖になっているのか、会話の途中で「はい先生」という子もいます、これは直さなければ...)

そんなまじめな印象を受けた次の日には、覆される出来事が。チューターとして生徒の会話力向上を目的としたオンラインレッスンをしたとき、生徒が何やら口をもごもごしながら話していることに気が付きました。「ひょっとして、何か食べているの?」と聞いたところ、「はい先生。カレーを食べています。」と悪びれる様子もなく食べかけのカレーを見せてくれました。会話の内容が面接を想定したものだったため、より衝撃を受けつつ、何をしだすかわからないマイペースさが面白いなと思いました。(もちろん、日本人は面接のときご飯を食べないよと注意しました。)

その国での常識がほかの国では非常識になることを体感し、生徒にとって全く新しい日本の文化を浸透させる難しさも感じています。

オンラインであっても、思った以上に異文化体験ができているので刺激的な日々を過ごせていると思います。

【さいごに】

私は、日本には着物や浴衣という素敵な和服の文化があること、お寿司や親子丼などおいしい日本食があること、道や公共の場がきれいなことなど、いい面がたくさんあると思います。実際に日本は大好きですし、この国に生まれてきて良かったなと思います。

でも、自分の恵まれた環境だけに目を向けて、他の国のことを自分とは関係のない遠い場所のことと思ってしまう人生は、一生は一度きりなのに狭い世界のままでもったいないと感じます

今の自分をもっと高めて成長したい方、今いる場所から広いフィールドに出てワクワクしたい方には、海外インターンはぜひ経験してほしいと思います。海外に気軽に渡航できない世の中だからこそ、オンラインインターンで得られることがあるはずです。一緒に自分の未来を切り拓いていける仲間とお会いできればうれしいです!

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