こんにちは!STEMON事業でインターンをしている菊池です。2週間前に私が初めて担当したクラスの子どもたちが1stクラスを終了しました。そこで今回は初回の授業から2カ月半経って今私が思うことについて書いていきたいと思います。(本当はもう少し早く書く予定でしたが、バタバタしていて遅くなりました。)
子ども達の変化と私自身の変化に分けて話していきます。
まず子ども達の変化です。3つほどあります。
1つ目は画面共有をしてくれるようになったことです。授業では子ども達が何をしているのか画面を共有してもらい、把握しています。以前はやり方がわからないのか、難しいのか、恥ずかしいのか分かりませんが、共有してくれないこともありました。しかし、同じクラスの子ども達や私とも打ち解け、授業のレベルも少し修正して子どもたちがより考えられるようなものへと変更したところ、画面共有を積極的にしてくれるようになりました。
画面共有してくれることで、何をしているのか把握でき、
声掛けがしやすくなります。
2つ目は、子ども同士で名前を呼びあい楽しそうに授業を受けるようになったことです。初回の授業は皆初めまして&講師が日本人ということで、緊張していたかもしれません。しかし、毎回同じクラスメート&講師なので徐々に慣れ、安心できるようになったため、このように変化したのかと思います。
これは1stクラスの最後の授業での1コマ。
ある児童が皆の写真を撮りたいから止まって!と指示をしている1枚です。
ちなみにその子が満足いくまで何回か撮りました。笑
(皆1stクラスが終わってからも続けていて、今も同じメンバーで学んでいます)
3つ目は授業で習ったこと(もしくはそれ以上のもの)を生かして自分でゲームをつくれるようになったということです。1stクラスの最後の授業では2コマ分を使い、発表会を行いました。そこで子ども達の作品をみて感動しました。最初はただ「猫を動かす」というレベルから始めた子ども達がシューティングゲームを作ったり、迷路を作ったりしていたのです!しかも自分達でどのようなゲームにするかを考えて、です。2カ月間色んな苦労もありましたが、子ども達の作品を見てそんなものはどこかに飛んでいきました。いやー、子どもの学びを吸収する速度の早いこと。
1stコース最後の授業では、児童生徒にそれぞれオリジナルのゲームを作成してもらい、それを発表してもらいました。
オリジナルゲームをプレゼンしている様子をみて「成長したなぁ」と感動しました。
子ども達が生き生きと発表しているのをみると嬉しくなります。
次に私自身の成長です。こちらは2つあります。
1つ目はただ講師として授業するのではなく、どうしたら子どもたちにとってSTEMONが楽しい場になるかを考えるようになったことです。以前は毎回決められた授業を時間内に終わらせることに頭がいっぱいで、あまり余裕がありませんでした。しかし、授業が進んでいく中で子ども達が授業外で自ら作った作品を見せてくれたり、日本語を覚えて話してくれたりする様子を見ていて、『たしかに決められた授業を授業内に終わらせることは必要だし大切かもしれないけど、それよりも今目の前にいる子ども達に向き合うことの方が大切だ』と思い始めました。(今まで子どもと散々関わってきたのにこういう当たり前のことを忘れてしまうあたり、まだまだですね…)
また、子ども達が私に向き合ってくれているので私も彼らがSTEMONに参加して良かったと思えるようにスクラッチを教える以外で何か伝えられたら良いなと思い直しました。なので、子ども達が作品を作って見せてくれたら全力で褒め、時には雑談をしながら、でも切り替えはしっかりとするように意識するようになりました。このように小さな事ですが、自分のできる範囲で変わろうとしています!(それが子ども達にも少しは伝わっていると嬉しいです…)
これは1stコースが終了した修了書をコピーして児童が私に見せてくれた時の一枚です。
かわいい…。嬉しそうに私に見せてきてくれたので、私も嬉しくなりました。…かわいい。
2つ目は子ども対私の「縦」の関係だけではなく、子ども対子どもの「横」の関係も気にするようになったことです。以前は子どもに聞かれた質問は私がすべて答えていて、他の子ども達がいるのに質問してきた子どもと1対1で授業をしていることが多くありました。今でも必ずしもなくなったわけではありませんが、他の子どもにも振り、授業に巻き込むようにしています。そうすることで「今皆で同じ問題に取り組んでいるんだ」という意識がうまれ、クラスの信頼関係にも影響するのかなと思ったからです。
長くなってしまいましたが、今回はこの辺でおわります。お付き合いいただき、ありがとうございました!
文責:菊池彩香